小さくて車重が軽いことが最大のメリットなジムニー

 

小さくて車重が軽いことが最大のメリットなジムニー

ジムニーという車が生まれたのは、単純にスズキのラインナップを増やすための目的ではありませんでした。現在スズキの会長鈴木修が「もっと軽自動車の特徴を活かせる車はないか!」と考える中で、軽四輪駆動車という発想が生まれたと言います。要するに、小さくて車重が軽いことが最大のメリットになる、そんな新しいカテゴリーの車の開発をすることでした。

 

正直、この時のスズキには四輪駆動の技術はなかったのですが、「スズライト」の前輪駆動、「キャリィ」の後輪駆動を経験していたこともあり、ニコイチにすればどうにかできるのではないか?と。

 

当時日本国内で小型四輪駆動車を唯一手がけていたホープ自動車から「ホープスターON360」の製造権を譲り受けスズキは研究をスタートしました。そして、これが意外にもイケる感触で、1971年にはスズキオリジナルの初代ジムニーLJ10が生産開始しました。

 

ただ、当時は四輪駆動と言えば、三菱ジープやトヨタのランドクルーザー、アメリカのジープCJ5のように車体は大きく、排気量も余裕のあるエンジンを載せた車しかありませんでした。

 

2サイクルの360ccエンジンのジムニーが本格的なオフロード走行ができるわけがない、という疑問もあったと思いますが、実際に発売されると悪路の走破性の凄さが証明され、しかも、車体の大きなランクルやジープが苦戦するような狭い悪路をスイスイと軽快に走って見せました。

 

現在、初代ジムニーLJ10に乗っている人は少ないですが、水冷の3気筒550cc エンジンを載せたSJ10をトライアルなどで見ることがあります。40年以上経った今でも活躍している初期のジムニーを観れるのは、やはりもともとの設計がいいからできることではないでしょうか。